社会情報基盤の安全性確保に関する研究

医療情報などの様々な情報の安全な流通を可能とするためには、本人確認やアクセスコントロールを行なうと共に、これらデバイスの有する機能の標準化による情報システム間の相互運用性確保が極めて重要になります。本研究室では、多機能ICチップの認証機能を有するデバイスとしての性能を十分生かしつつ、ネットワークと統合し利用する技術の研究開発や、様々な機器をネットワーク上で安全に利用するために必要となるフレームワークの確立を目指した研究を行っています。
また、次世代の電子政府のあるべき姿の実現を目指して、本学に設置されたソリューション研究機構・社会情報流通基盤研究センターに参画し共同で研究を行っています。ここでは、マイナンバー制度のように、国民が直接的かつ積極的に自己のさまざまな情報を活用可能となる公共システムに関する研究やその実現に向けた取り組みを行っています。例えば、図3は、医療機関において住民基本台帳カードを利用した保険資格の確認をする際の概略図ですか、これを実現するために必要となる公的ICカードの仕様検討や医療分野で個人を特定するための番号制度の検討など、国民生活に直接関係する様々な技術の開発をおこなっています。fig3